心疾患

心疾患

先天性心疾患

心室中隔欠損症

(症状)

子犬期からの運動不随意や成長障害などが見られるます。運動中の失神などが起きる場合もあります。

(治療)

軽症例では成長とともに欠損部が自然に癒合して、治癒する場合もあります。重症例では生後数ヶ月で死亡してしまうこともあります。現在ある大学病院では手術により、多くの生命を救われていることも、覚えておいて頂きたいと思います。

 

右大動脈弓遺残症

(症状)

生後6ヶ月未満の子犬期に発見される疾患です。食道に狭窄が起こるため、食後間もなくの未消化物の嘔吐が頻回に認められます。流動食は比較的嘔吐することが少なく、固形分が多くなる離乳後に発見される事が多い疾患です。診断としては食道の造影検査ではっきり巨大化した食道が確認できます。嘔吐の繰り返しによって誤飲性肺炎も合併症としてよく発現します。

(治療)

内科的な治療方法は確立されていません。流動食を与えて食後は犬を起立させたまま保定をしばらくしている必要があります。手術での治療が一般的に行われていますが、術後も誤飲性肺炎の治療や巨大食道症の治療が必要になる場合も多くあります。

 

うっ血性心不全

(症状)

初期症状は深夜の安静時の咳です。症状が進んでくると、運動時の咳、安静時の咳も発現してきます。生後6-7歳以降で発病が増加してきます。非常に強い心雑音が聴取される為、診断も比較的容易になされます。

(治療)

近年はうっ血性心不全の治療薬として、エナラプリルが特効的な治療薬として使われています。症状が進んで呼吸困難などの症状がある場合には酸素吸入などが必要であり、改善されるまでの入院が必要となります。この病気を持っている犬は、夏の高温多湿は最悪の条件となりえますので、夏場の室温管理が必須となります。