口腔内疾患

口腔内疾患

乳歯遺残

(症状)

永久歯が生えてきても乳歯の残っている状態です、チワワには比較的多く発生するものです。生後4ヶ月から5ヶ月齢くらいには乳歯が抜けて永久歯に生え変わり始めますが、乳歯が抜け落ちないまま永久歯が生えてしまい2列に歯が生えてしまう状態です。小中型犬ですと遅くても7-8ヶ月齢にはすべて永久歯に 変わりますが、超小型犬、特にチワワの場合完全な抜け代わりが12ヶ月齢を過ぎてしまうこともあります。

(治療)

一般的には抜け落ちていない乳歯は抜歯する必要があります、乳歯が残っていますと、歯周病の原因になり、早い時期に永久歯が抜け落ちてしまうと言う事も起きかねません。乳歯抜歯には全身麻酔が必須になりますので、安全な麻酔システムの確立されている病院で受ける事をお勧めいたします。チワワの麻酔事故は他の犬種に比べても多いものとなりますのでご注意してください。

 

歯石

(症状)

永久歯または遺残した乳歯に歯垢が硬化したものが付着した状態です。見た目には、歯の根元の部分から褐色の固い付着物が認められます。更に堆積していくと色は白っぽくなっていきます。その頃には歯肉の部分にも赤く炎症反応が発見できる事もあります。

(治療)

大事な事は日頃からのデンタルケアーが必要です。特に乳歯の残っている場合は、丹念な歯の手入れが必要でしょう。厚く歯石が堆積してしまっている場合は、先端の尖ったもので削り取る事が出来ますが、歯の表面を傷つけないようにしてください。歯石がたまった状態では全身麻酔した上でスケーリングをする 事も出来ますが、全身麻酔のリスクもあることですので、前項と同じくして、麻酔の注意が必要です。何よりも大切な事は日頃のデンタルケアーを徹底する事でしょう。

 

口腔内腫瘍

(症状)

口腔内の腫瘍は皮膚乳腺の腫瘍についで比較的簡単に発見できる物です、通常の口の中には無いものが発見された場合、それが小さいイボや黒子のようであっても、腫瘍の可能性はあります。発見したらそれが良い物でも悪いものでも 早急な診断が必要になります。

 

(治療)

腫瘍の種類によっては、手術してしまえばそれで安心できる物から、早期の手術でも、再発や遠隔転移の起きてしまう悪性度の高いものまでありますので、見た目の判断ではなく、しっかりした検査が必要です、口腔内腫瘍ほど早期発見 早期治療が望まれるものはありません。

 

軟口蓋過長症

(症状)

チワワの系統によっては、起き易い病気で、肥満犬では特に発生率が高くなります。症状は運動時の咳、飲水後の咳、摂食後の咳、いびきなども症状と言えるでしょう。重症例は運動時のチアノーゼ、高温時の呼吸困難やチアノーゼなども起きることがあります。R.S.S、心疾患、気管疾患などとの類症鑑別が必要です。

(治療)

軽症例は肥満であれば、肥満改善をする事により症状は消失する場合もあります。重症例でもまずはダイエットが必要です。呼吸困難やチアノーゼがあるようですと、手術により改善を図らなければならないでしょう。

 

口蓋裂

(症状)

生後間もない時期に発見されることが多い病気です。遺伝性疾患とされています。症状は上唇の裂傷から、硬口蓋の正中で亀裂が入って鼻道と口腔内が開通していることもあります。軽症のものでも正常な子に比べて体重の増加が緩慢で、症状によっては全く母乳を吸飲することが出来ない場合も有ります。

(治療)

口蓋裂の発見と共に人工哺乳が必要になる場合があります。人工哺乳もカテーテルを使い食道内にミルクを直接入れる必要があります。軽症の場合は成長の過程で口蓋裂が閉鎖することもあります。重度の場合ある程度の成長を待って口蓋裂閉鎖手術をするようになります。そのようにして救命した個体及び親犬は繁殖に使うべきではないでしょう。