子犬期にかかりやすい病気

低血糖症

子犬期の疾患の中で一番多く発症の見られる疾患の一つです。

(症状)

急激な元気消失及び沈鬱、痙攣を起こす場合もあります。原因として考えられることは摂食障害などにより血糖値が低下した場合に発症します。

(治療)

幼児期の子犬に多く発症します。早期で有れば、砂糖水、ハチミツなどの糖質を補給することにより速やかに症状は改善され、症状が改善された後は摂食に注意して再発の予防に努めます。また、食の細い子には日頃から糖質の補給を心がけて頂くと、低血糖症発症予防ができます。生後3か月を越えてからは低血糖症の発生は少なくなる傾向にあります。

水頭症

水頭症と言えばチワワを連想するくらいにチワワとは縁の深い疾患です。脳脊髄液の貯留で脳室の拡張が認められます。通常生後まもなくから生後1年以内に発症することが先天性水頭症の特徴です。後天的水頭症の発症年齢は特定していません。一生を通じて発症する可能性があります。泉門は開口しています。チワワの場合殆どが子犬期には泉門は開口していますが、開口しているものすべてが水頭症ではありません。

(症状)

意識の低下、鬱状態、知能の低下又は消失、睡眠過剰、感覚過敏、時には痙攣発作などが現れます。なんら症状のでない子でも突発的に発病する可能性が有ります。

(治療)

診断が最も確実に出来るものはCTとMRIであります、重症例では入院加療が必須となります。軽症の場合は通院治療でも可能です。重症例では外科手術で脳脊髄液の腹腔内への外科的シャントも適応されますが、手術後の問題は発生する可能性はあります。外傷などの原因による後天的水頭症も可能性のある疾患です。頭部への衝撃は避けなければなりません。水頭症の親犬ないし子犬すべての繁殖は控えなければなりません。

間違われやすい皮膚疾患

特に長毛種のチワワに良く間違えの起きる皮膚疾患があります。子犬の体毛がすべて抜け替わりますが、その時期がチワワでは他の犬種と比べて早期に始まることから、皮膚疾患と間違われて、いらない治療がなされる場合があります。長毛のチワワ種では生後3ヶ月を過ぎた当たりから、顔面からはじまり一時的に地肌が見えてしまうような脱毛が起きてきます。幼児期にふさふさした毛が急速に脱毛して皮膚もあらわになってしまうので飼い主さんは慌てて病院へ、チワワの生態に熟知していない先生は皮膚病と間違って治療を施してしまうのです。抜け落ちて皮膚の露出した場所も2―3週間後には毛も密生してきます当然同じ時期に出てくる皮膚疾患も可能性はありますので注意が必要です。